欧州で販売されている車の脚は良い
しばらくポーランドに行ってきました。
ベンツ(Cクラスワゴン)·BMW(3·5のツーリング)·トヨタ(カローラハッチバック·カローラツーリング·プリウス·ヤリス)のタクシーに乗りました。
どれも日本国内の様に揺り返しのあるホワホワとした脚ではなく、トヨタ車含め揺り返しなくシッカリとしていてそれでいて乗り心地は良い。
オヤっと思ったのはサスペンションの前に当たり前ですがタイヤがいい仕事をしています。
サイドウォールの柔らかいタイヤなのかと思い見てみると、総じてホイールサイズが小さく扁平率が55以上のタイヤがついていました。
どのメーカーの車もタイヤのエアボリュームがタップりあるので、細かなギャップはタイヤで殆ど吸収して、車の挙動に関わる大きな荷重変化をシッカリとサスペンションで支えると言う思想での設計がされているのだろうと理解しました。
ある日、ベンツCクラスワゴンで日本と同じ18インチホイール扁平率が前40後45のタクシーに乗りましたが、不思議なことに中低速域での石畳の道路での走行にもそれ程ゴツゴツと突き上げることなく乗り心地が悪くない。
不思議に思い運転手に質問したら、オプションで初期のある一定のところまで伸縮のスピードが速いバネが組まれているサスペンションを選べてそれがついているとの事。
このサスペンションなら18インチでもバネレートは同じでも細かな突き上げ等に対して応答性が良いので結果インチアップでの乗り心地が犠牲に成らないのだとか。
我が家のレヴォーグはポルシェ等にも採用されているFZ製のダンパーが組まれているのですが、コンフォート·ノーマルでは路面の少しのギャップを拾った際に細かな衝撃はいなすのですが、車体の動きに対する減衰が間に合わず2~3回ホワンホワンと頭が上下に揺れます。
開発時にFZにバネ含め全て任せたのではなく、日本市場に合わせようとレートの低いバネありきでFZにダンパーの設定のみ委託したのではないかと予想。
(他の日本車メーカーに比較したらそれでも頭一つ飛び抜けて頑張ったセッティングだとは思います。)
普通に運転しているとほぼ絶えずにホワホワと揺れるので、妻と娘も酔ってしまうためサスペンションの設定は我が家ではスポーツ1択に。
もしそれ以外のモードで家族が酔わない様に運転する場合には、バネが伸びるのに合わせてアクセルを少しオフしたり軽くブレーキを当て前に荷重を足してバネが伸びようとするのを抑制し減衰一発で収まるようにコントロールしないとなので大変。
ディーラーに揺り返しが大きく酔ってしまう事を伝えましたがそういうものでなんとも出来ないとの事。
恐らく、バネレートを少し上げて片側オープンで樽型になっているラリーで使うような伸縮スピードの速い特性のバネと組み合わせたら改善するのではと妄想。
STIさん、オプションでホワンホワンと揺り返さない脚を出してくれないでしょうか?
B4の脚はしなやかで揺り返しもほとんどなくシッカリとダンパーが仕事していい脚でした。
あんな脚がオプションでも選べたらなぁ。