トヨタのハイブリッドの印象とスバルのS:HEVへの期待
どうも。
楠木昴流です。
今回は間もなくクロストレックのストロングハイブリッドモデルが発売するということで
トヨタのハイブリッドシステム、THSと
スバルのストロングハイブリッド、S:HEVへの期待について書こうかなと。
※あくまでも僕自身の意見や考えです。
- トヨタのハイブリッドシステム、THS-2とプリウスの完成度の高さを知る。
先日、とあるトヨタ車に乗る機会がありました。
3代目プリウス。
俗にいう30型プリウスです。
発売は2009年で2015年(PHVは2016年)まで販売されていたトヨタ車です。
プリウスに乗ること自体初めてでした。(プリウスαは横乗りしたことがありましたが。)
世では高齢者の踏み間違い事故などによる印象が日に日に強くなり、
世間ではプリウスミサイルなんて言われている車です。
そんなミサイルとしての姿や
HVは純ガソリン車を愛するものにとっては邪道!
という世論の影響もあり、正直そこまでいい印象を持ってはいませんでした。
まず外装デザインに関して。
まぁ、それに関しては売れすぎて街中で腐るほどみてきたので
「あぁ、プリウスだな」
程度の印象に止まります。
機能面で見るとTHE流線形という感じで空力が明らかにいいだろうという見た目。
機能美、なんて言えるかもしれません。
そして車内へ乗り込みます。
内装もまぁ、何度も写真で見たプリウスだなぁという感じ。
とりあえず走らせましょう。
話題のシフトノブとこんにちはします。
プリウスのミサイル事故の原因の一つともいわれるものです。
まず見た目。
根本的に見た目が下のような一般的なシフトレバーと異なります。
プリウスのシフトはパーキングレンジがスイッチで分離されていて
中央がニュートラル、上に押すとリバース、下に引くとドライブ、
左に倒してから下に引くとブレーキ(回生・エンジンブレーキ用)となっています。
このシフト、何が問題なのか。
それは僕的には2つ挙げられます。
・BがバックのBだと思われるリスクがある
Bレンジ。
これはスバル車でいうパドルシフトのようにエンジンブレーキの目的で使用するものです。
が、レンジのアルファベットがBなところに問題があります。
日本では車を後退させることをバックするといいます。
バックするときには後退レンジであるリバースの頭文字のRレンジに入れます。
しかし高齢者や車をよくわかっていない人は
「よし!バックしよう!えーっと....バックのBだ!」
となるリスクがあります(というより実際にもあります)。
いつかこれを何とか改善したらいいのになぁと思ったりもします。
・どこに入れてるのかわからなくなるリスクあり。
一般的なシフトは決まったレンジにガチャっと入れるとシフトノブはそこに固定されますよね。
しかし、このシフトノブや近年のHV車やEV車は違います。
その場所にシフトを入れるとレンジが切り替わります。
が、レンジが切り替わってもシフトノブ自体はニュートラル位置に戻ります。
僕的にこれにも問題はあると思っています。
毎回(Bレンジ以外)どこに入れているのかわからなくなることがあるのだ。
さすがに僕はどこに入れてるかわからなくなったりはしないが。
もちろんメーターなどには現在入っているレンジが表示されるが
それをわかってない人もいるのだ。
まぁ、確かに高齢者や車に興味がない人などは正直スピードメーター以外ほぼ見ていないだろう。
となるとシフトノブを見てもどこに入っているのかわからないシフトノブはそういう人たちには
危険な凶器となりうる可能性があるのだ。
実際どこに入っているのか理解できておらず、発進に苦労していた人を何人か見たことがある。
こんな問題があったりします。
そんなネガの部分はこのくらいにして。
・街乗り編
走り出します。
低速域はやはりモーターだけの駆動になるのでとても静か。
そして一定速に上がるとエンジン始動。
エンジン始動の瞬間こさエンジンのかかる音が鳴りますがそんなに気になるわけではありません。
静粛性が高く全体的に質の高いフィーリングです。
かなり乗り心地は僕好みな感じです。
乗り心地の良さは年式に対して最近の車のような心地よさ。
街乗りは全く疲れを感じさせない走りで楽に快適に運転できます。
そしてBレンジを使ってみます。
ブレーキで減速する前にBレンジにすっと入れてみます。
モーターの回生ブレーキなどにより普通のAT車のエンブレよりしっかり効く印象。
ガックンガックンすることなく結構しっかりと減速します。
そして一定のところまで減速したらブレーキを踏む。
スーッと止まります。
発進はモーターがスムーズに加速し、すぐに走行車速に行きます。
と走っていると渋滞に巻き込まれます。
やはりハイブリッドは街乗りでの性能などが重視されたものであるだけに
真価を発揮します。
低速時はモーター制御になるので静かに。
もちろん停車しても静かです。
しかもガソリン車のアイドリングストップ機構によるエンジンがとまったりついたりして
ギクシャクするようなことはもちろんないのでストレスフリー。
(僕はあのアイドリングストップのギクシャクするのが嫌いなのでインプレッサに乗るときは
必ずアイドリングストップをキャンセルしています。)
そして渋滞特有ののろのろ走行。
こちらもモーター駆動によるクリープのみで走行できるのでかなり楽。
そしてハイブリッドシステムによって燃費が落ちることもない。
ほんとにこれはただ生活車として利用する分には楽だな!!!と感じます。
売れるのも納得。
そしてかれこれ20分くらい渋滞に巻き込まれたのち脱出、国道を走ります。
60km/hくらいで流すのも疲れなく楽です。
・高速道路編
途中から高速を使います。
ETCゲートをくぐり、合流車線へ。
アクセルを思いっきり踏みます。
これは驚いた。
一気に前に蹴りだします。
ガソリン車にはない力強さです。
あっという間に加速し100km/hへ。
高速走行にも安定感があり、スムーズに進みます。
ロードノイズもそんなに気になりません。
追い越し加速もスムーズ。
そしてふと気になることが。
さっきから僕はずっとノーマルモードで走っていました。
が、この車にはパワーモードがあります。
パワーモード...それはこの車の出力を最大限引き出すモードで
エンジンとモーターの駆動のレスポンスや制御が加速特性に変化します。
パワーモードにスイッチを切り替えます。
切り替えた瞬間にはそこまでの変化は発生しません。
パワーモードの見せ場はここから。
走行車線前方に車両が増えてきて速度が落ちます。
そこからウィンカーをだし、追い越し車線にむけアクセルを踏みます。
踏んだ瞬間に一気に加速!
先ほどまでの加速も十分力強いものでしたが
明らかに先ほどまでのそれよりも力強くなっています。
80km/h→100km/hに一気に到達し複数台の追い越しが済み、走行車線に戻ります。
そこからはずっと一定速度で巡行しますが特に変りもなく安定して前に進みます。
降りるインターが近づき、減速車線へ。
シフトレバーをBレンジに入れます。
結構強めにエンジン・回生ブレーキが働き、すぐに滑らかに減速します。
そして高速を降り、今回のプリウスでのドライブは終わりです。
・総括
乗る前までの印象と乗った後の印象が180°変わりました!
ただのミサイルモーター車ではなく、
ストレスフリーで愉しく運転できるうえ燃費もいいという
一般家庭には最良の車なのでは!?という感じです。
さすがハイブリッドを作らせたら世界一といわれるくらいのトヨタなだけあるな、と思いました。
いつか4代目、5代目も乗ってみたいと思いましたね。
3代目ですらここまですごい車なので期待ができます。
ちなみに歴代プリウスの中だと先代に設定されていたPHVが一番デザイン的には好きですね。
2.待望のS:HEVがクロストレックからデビュー
プリウスの話はここら辺までにしておいて。
なぜここまでプリウスについて話していたのかといえばそれはこれから語る
クロストレックの話をより深めるためです。
・ついに登場クロストレックS:HEV
ついにスバルから国内向けにフルハイブリッド、S:HEVを搭載したクロストレックが登場しました
S:HEVはSがスバルとストロング、HEVがハイブリッドを意味します。
ハイブリッドをHVではなくHEVと表記するのは
トヨタの意向であるハイブリッドも電動車だから
「HV」ではなく「HEV」と今後は表記するというものに沿ってだと思われます。
これでハイブリッドが登場したら実質上マイルドハイブリッドであるe-BOXERはどうなるのか
という話ですがe-BOXERも今後も併売されるようです。
そしてS:HEVもe-BOXERのバリエーションの一つ、という扱いになり
実際はe-BOXER S:HEVというものになります。
わかりやすい点でいうとe-BOXERのロゴがS:HEVだと専用のものになる点です。
こちらが従来のe-BOXERモデルにつけられているエンブレム。
こちらがS:HEVモデルにつけられているエンブレム。
見比べるに従来のe-BOXERは水平対向エンジンのピストン×クリーンなイメージの青
という感じですが、
新しいものはこれらの意味に加え、電動車であることを強調する
電池のイメージが与えられていると感じます。
※エンブレムが角張り、上記の乾電池の+側の電極のような見た目になっている
今回発表されたのはクロストレックのみですが
今後は次期型フォレスターに搭載されることが明言されていますし
インプレッサやレヴォーグなどにも展開されるものだと思います。
僕的には次期型フォレスターの発表と同時に市販モデルが発表されるものだと思っていただけに
少し意外なところもあります。
ですが将来を見据えた技術発表会ではS:HEVの試作車が
クロストレックベースであったことからもかなり早い段階から
クロストレックからデビューさせることは決まっていたのでしょう。
それに加え、クロストレックからハイブリッドモデルの設定が始まる流れは
必然的であったとも考えることができます。
なぜならばスバル初のハイブリッドもGP型XVに初搭載され、
XV/インプレッサハイブリッドを
正常進化させたe-BOXERもGT型XVから搭載が始まっているのです。
となれば新型フルハイブリッドもXVの後継であるGU型クロストレックに搭載されるのも自然な流れ。
12月から販売が開始されます。
また、すでに先行予約が開始されており、先行予約した場合には特典として
ポータブル冷蔵庫がもらえるらしいです。
これはありがたく感じる方も多いのでは?
今だけのチャンスですよ✨
まあ、クロストレックのざっくりした話はここまで。
ここからは現在わかっている情報とこれからの期待についてお話ししましょう。
・おさらい:クロストレックS:HEVについて
もうすでにさんざんメディアではクロストレックS:HEVについて書かれていますが、
ここでの話をより深めるためにおさらいしておきましょう。
まず外装に関して。
外装はベースであるクロストレックのe-BOXERモデルとほぼ変わりません。
ぱっと見でわかる変化はホイールやe-BOXERのロゴの差程度。
見分けるのは難しいかもしれません。
続いて内装。内装は大まかな変化はありませんが各所がブラック化など施されており、
細かなところに違いがあります。
個人的には内張りがブラック化されたのはうれしいですね(正直全モデルブラック化してほしい)。
ですがとあるところが大きく異なります。
それはメーターです。
メーターは従来、コスト面も含めてアナログメーターが採用されていました。
左側に回転計、右側にスピードメーターを配置し、
センターにマルチインフォメーションディスプレイを装着した
ここしばらくのスバルの定番なメーターです。
ですが、クロストレックではそれがデジタル液晶メーターになります。
基本デザインはレヴォーグやWRX S4のものと同じですが、
回転計部分がハイブリッドシステムの状態を
CHARGE、ECO、POWERを3種類で表示するインジケーターとなっています。
(パワーメーターというらしい。)
また、左下部分はエンジンとバッテリーがどのように動いているかを矢印で表示する、
トヨタのハイブリッドで用いられてるエネルギーモニターに似たもの。
↑トヨタプリウスのエネルギーインジゲーター。
この表示を平面的に矢印で表示させます。
ほかは画像はありませんが、メーター照度などを調整するスイッチなどが収まるところに
EVモードのスイッチがあります。
これはセンターコンソール部分にスイッチがあるほうが便利には感じますが
ベースがハイブリッド前提というわけではないことなどから、
スペースがなかったのでしょう。
これはすこーし残念。
まぁ、EVモード多用しなければ基本困らないんですけどね。
内外装はここら辺にしておいて。
機構を見ていきましょう。
・ハイブリッドの具体的な部分について。
続いて中身についてお話ししましょう。
プラットフォームなどは変わらずSGP(スバルグローバルプラットフォーム)。
このプラットフォーム自体、ガソリンエンジンのみではなく、将来を見据えて
ハイブリッドや電気自動車などの様々な方式に対応できるように設計されているため、
このS:HEVもぴったりとSGPに収まるようになっています。
このSGPは5代目インプレッサを皮切りにスバル車に導入され、
共同開発車のBRZ、ソルテラを除く全車種に採用されています。
現在のSGPは2代目レヴォーグ(海外では7代目レガシィ)から採用されている
フルインナーフレーム構造の実質ver.2。
デビュー当時の時点でかなりの完成度だったにもかかわらず、
フルインナーフレーム構造を採用したSGPはとてつもない完成度を誇っているといえます。
そして注目のハイブリッド機構。
これはシリーズパラレル方式の2モーターハイブリッドでベースは
トヨタのハイブリッド、THS-Ⅱとなる。
発電用モーター1基、駆動モーター1基をトランスミッションに組み込んだものである。
それを左右対称レイアウトに組み込むことでスバル自慢のシンメトリカルAWDを実現している。
また特筆すべきはAWDの機構である。
トヨタのハイブリッドシステムに用いられるAWDは
フロントをエンジンとモーター、リアをモーターのみで駆動しているE-Fourというシステム。
↑トヨタのE-Fourシステム。
このシステムはエンジンと駆動輪の組み合わせ的にはFFだがリアがモーターによって制御される
という仕組みから2WDとAWDのいいとこどりをしたという点だ。
しかし、スバルのS:HEVはベースのTHS-Ⅱに用いられるE-Fourとは全く異なるのだ。
スバルは従来のAWDと同じ、前輪と後輪をプロペラシャフトを通じて駆動させる機械式AWDなのだ。
↑スバルのS:HEVのAWDシステムのイメージ
一見トヨタのE-Fourのほうが機能として優れているように感じる。
ではなぜこのシステムにしたのか。
それは僕の想像でしかないがいくつか考えられる。
1.E-FourシステムのようなものはスバルのAWDに対する考え方とは異なるのでは?
この言い方はトヨタファンに対しては良くない言い方かもしれないが、
ほかに言葉が思いつかなかったためそう書いた。
スバルはAWDについてかねてからエンジンの駆動をしっかりと前後輪に常時与え、
安定した走りを提供する。
そんな考え方をスバルは以前から持っていると僕は思っています。
しかし、E-Fourシステムのように後輪をモーターのみで駆動するのは
スバルの前後輪をエンジン駆動で動かすAWDシステムの考え方とは異なってしまう。
それも理由の一つなのでは?と個人的には思っています。
2.コスト、車重、構造的に厳しいものがある。
まず、E-FourシステムのようなAWDの場合、1つ目のモーターをフロントに配置し、
2つ目のモーターをリアに配置する必要がある。
しかし、スバルのS:HEVの場合、モーターの一つを完全に発電用にしてしまっている。
また、モーターをリアに設置するとなると現状バッテリーや諸々でぎちぎちになっているところに
モーターを設置しなければならない。
その場合後席やラゲッジルーム当たりのスペースが犠牲になる。
さらにリアをモーター単体でそれなりに駆動させるには必然的にモーターも大容量になってしまう。
そうすればもちろんコストも車重も増加する。それにスペースも厳しい。
さらにはきっとバッテリー容量なども現状のシステムのサイズでは足りなくなるだろう。
そんなところからE-FourシステムのようなAWDを取らなかったのではないだろうか。
3.機械式AWDのほうがスバル的に信頼性が高い。
スバルは完全モーター駆動の電気自動車、ソルテラを販売しているわけだが、
様々な記事でも書かれているように、
ソルテラの開発においてモーターの制御などをスバルが求めるレベルを追求するには
かなり苦労するらしい。
また、エンジン駆動を行う駆動輪とモーター駆動を行う駆動輪がバラバラにあればそれらの
ズレというものを完全になくすというものは無理だろう。
必ずどこかでそれらにずれが発生するタイミングはあるはずだ。
それに比べれば機械式AWDを使ったほうが扱いやすいうえ、信頼性が高い。
そんなところも起因するのではないだろうか。
そのような点で機械式AWDが採用されたと考えられる。
そしてこのハイブリッドシステムには見どころがまだまだいくつもある。
個人的に驚いたのはエンジンだ。
今回のクロストレックS:HEVにはハイブリッド向けに新開発をした、
専用の2.5L水平対向4気筒エンジンのFB25を採用したというのだ。
僕はずっとFB20が採用されるとばかり思っていた。
その理由として、先代のXVの北米版であるクロストレックには日本市場に先行して
THS-Ⅱをベースとしたハイブリッド車両、クロストレックPHVが販売されていたのだが、
それではエンジンをFB20としていたからだ。
きっと新しいスバルのストロングハイブリッドもそれを引き継いでくると思っていいた。
しかし実際にはe-BOXERモデルに対し排気量が0.5Lアップした2.5Lだったのだ。
「ハイブリッド化するにも関わらずエンジンの排気量を上げたら逆効果では?」
「CB18のNA版みたいな小排気量のエンジンを作って搭載すればよいのでは?」
と思うかもしれない。
しかし、これにはスバルなりの理由があったのである。
まず、今回のS:HEVではe-BOXERグレードに対し50kg程度車重が増加している。
それにこのS:HEVは日産のe-POWERのようにエンジンの発電のみをするタイプではなく、
全輪を駆動させる必要もあるものである。
そのためスバルらしい力強い走りを提供するためにはモーターだけでなく、
より力強いエンジンが必要になる。
また、フォレスターなどクロストレックよりも大柄な車を走らせたりするには
十分なパワーがひつようになるのだ。
今後海外でもS:HEVが展開されることを考えれば日本以上にパワーが必要な車の多い
北米ではなおさらその力強さが必要になる。
(実際日本では1.8Lターボのアウトバックはアメリカでは2.4Lターボであるし、スバルの中でもっとも
大柄なボディを持つアセントも2.4Lターボである)。
それにハイブリッド用の新開発エンジンをいくつもの排気量バリエーションを開発していると
コストもかさむ。
それならば十分なパワーを引き出せる2.5Lにすべて統一すればよい、という考えになるのだ。
結果的に従来e-BOXERモデルのエンジン145馬力&モーター13.6馬力
からS:HEVではエンジン160馬力&モーター119.6馬力
とハイブリッドシステムの都合上2つの馬力を足せばいいわけではありませんが、
明らかなパワーアップを果たしていることがわかります。
また、トヨタのプリウスなども歴代モデルを見ると
1.5L→1.8L→2.0Lと排気量を拡大し続けていることからも今の時代、
ある程度パワーを出せるエンジンである必要もあるのだろうと僕は考えています。
・燃費性能と航続距離はどうなるのか
フルハイブリッド化された!となると気になるのが燃費性能。
結論から言えば従来e-BOXERから確実に向上しました。
そりゃあせっかくフルハイブリッドにしても大して燃費が変わってなければ
開発した意味がありません。
ちゃんと燃費アップを果たしています。
燃費は従来のクロストレックのe-BOXERモデル(AWD)はWLTCモードで15.8km/Lです。
それに対し、クロストレックS:HEVは18.9km/Lとなります。
これは従来のe-BOXERの119.6%の値、つまり20%燃費が向上したということです。
20%は大きいですよね。
また、燃料タンク容量が従来48Lだったところを63Lに大容量化しています。
それにより航続距離は1000kmに達したとスバルは発表しています。
今まで
「スバルは好きだけど燃費が....」
となっていた人からしたらかなりありがたい話なのでは!?
かなり期待できますよね。
・アイサイトについて
ここまではハイブリッドシステムに注目してきましたが、
スバル自慢のアイサイトについても見ていきましょう。
なんといっても注目すべきはアイサイトX搭載グレードの設定です。
アイサイトXはいままでレヴォーグ、レイバック、WRX S4、アウトバックのみでの採用でしたが
ついにクロストレックにも登場するのです。
とはいえ、従来のe-BOXERモデルには採用されませんが。
クロストレックにアイサイトXがほしい!と思っていた方にはうれしいニュースかも?
その分価格は上がりますが....
もちろんS:HEV搭載グレードであるPremiumにはアイサイトX非搭載グレードも存在します。
アイサイトX非搭載の次世代アイサイトでも十分すぎるくらいに性能が高いので
アイサイトXはいらない!という方もそれなりにいるでしょうし、
非搭載グレードの設定もうれしいです。
アイサイトX、新世代アイサイトともに大きな性能の変化は今回はありません。
個人的に今回はモーター駆動も存在することから
クルーズコントロールの制御がどのようになるかは楽しみです。
・まとめ
今回のクロストレックS:HEV、スバルの技術をつぎ込めるだけつぎ込んだモデルということで
かなり気になるモデルとなりました!
横乗り、自分での運転両方で試乗したいところですね。
やはりモータージャーナリストの方の試乗レポートなども素晴らしいですが
実際に自分で乗ってみないとわからないことも多いので乗ってみたい!という気持ちが強いです。
3.クロストレックS:HEVとこれからのスバルへの期待と妄想と願望
今回、12月にクロストレックS:HEVがデビューということで今まで話をしていましたが
これからについて自分の考えや予想、妄想を書き連ねようかなと。
・スバルはこれでかなり変化が起きるだろう
スバルのS:HEVの登場はスバルの印象を大きく変えるものだと考えています。
今までスバルは
「スバルは走りだけ」
「ハイブリッドもなく燃費が悪いメーカー」
など様々な印象やレッテルが張られていました。
しかし!このS:HEVの登場、さらには他モデルへの搭載拡大によって
スバルの印象は変わると思います。
S:HEVによって走りも燃費も向上させ、スバルへの印象の持ちようが変わる人は
かなり多くなると僕は思っています。
「安心で愉しく、走りがよくて燃費がいい車を作るメーカー」
そんな印象になれば最高なんじゃないでしょうか。
また、燃費性能などを向上させることで既存のファンにとってはマイナスになるのでは?
との考えも出てきたりしますが、燃費を向上させつつ走りの向上を重視してスバルらしさを
一貫して貫こうとしている姿勢などからも
既存のファンも魅了させる車に仕上がってくるんじゃないかなと期待しています。
・他メーカーの顧客をどう引き込んでいくのか
これは僕の中ではかなり重要なことじゃないかと思っています。
すでに国内ではホンダe:HEVや日産e-POWERなど名の売れたハイブリッド車たちが存在しています。
もちろんグループ会社であるトヨタのTHSも。
それらの顧客の乗り換え先やこれからハイブリッドモデルに乗り換えよう!という顧客を
どのようにして手に入れていくかがカギになります。
現在進行形でスバルに乗っている人は割とそのままS:HEV搭載車に乗り換えるという流れは
これから発生していくだろうと思っています。
しかし、すでに他社のハイブリッド車に乗っている人やこれから乗る!という人には
トヨタやホンダ、日産のハイブリッドモデルの印象がかなり強くなっていると思います。
また、スバル車は燃費が悪いという印象を持たれているため、燃費を求める人にかなり序盤に
選択肢から消えてしまっているのが現状だと思っています。
これは他社よりも登場が遅くなることの弊害だといえます。
そういう人たちをスバルに引き寄せるには一番はのってもらうことだと思います。
試乗して理解してもらわなければ振り向いてもらえない。
そして理解してもらえた人に買ってもらい、
その良さがその人の周辺をはじめとして広がってもらわなければならない。
その流れをどのように作るか、それは今後のスバルの動きとして
僕個人的には重要なことだと考えています。
・わがままを言えばアウトバック×S:HEVを見てみたかった。
先日国内での生産終了が発表されてしまったアウトバック。
スバルの最上級フラッグシップモデルであるこのアウトバックに
S:HEVをを搭載したら面白かったのでは?と個人的に考えています。
アウトバックはフラッグシップを飾るモデルとして、
走行性能と上質感を高次元で組み合わせているモデルです。
そのアウトバックの走行性能と上質感を追求するのにS:HEVはピッタリなはずです。
冒頭のようにプリウスにのってみて感じたのがハイブリッドには
ガソリン車では出せない上質感を出せる能力があります。
ただ燃費を向上させるだけでなく静粛性や乗り心地の向上が可能なんです。
このS:HEVを搭載し、より走行性能と上質感を追求したアウトバックはかなり面白いでしょうし、
かなり人気を獲得できるモデルとなりえたかもしれません。
・ありえないだろうがWRX STIの復活ができるのでは
これに関しては完全なる妄想です。
ありえないとは思っています。それがWRX STIの復帰です。
WRXシリーズではVA型を最後にSTIモデルは消滅してしまいました。
WRX STIはインプレッサが登場した初期からスバルの人気を博し続けていたモデルなだけに
消滅はかなりの話題を呼び、悲しまれました。
このWRXからSTIが消えた理由として大きいのが
メーカー平均燃費云々や排ガス云々の規制たちです。
やっとこさスバルはS:HEVがデビューするものの今までは燃費が良いとは言えないガソリンモデルか
ほぼマイルドハイブリッドなe-BOXERのみ
その結果メーカー全体としての燃費が良くありません。
ここしばらくで地球温暖化云々や電動化の流れが生まれたことにより
自動車メーカーごとの販売結果に基づいた
平均燃費に条件を付けるなどの規制がいくつも生まれました。
その結果明らかにその平均燃費に悪影響を与えてしまう燃費の悪いハイパワーターボは
平均燃費稼ぎにおいて真っ先に除外される対象となってしまいます。
そのため、WRXからSTIは消えました。
スバルオブアメリカでは内燃機関としてのSTIはもう出ないだろう。
出るなら今とは全く異なる電動モデルだろう。
といった趣旨の発言がありました。
しかし、これからソルテラ含めEVモデルの拡大とS:HEVモデルの拡大で
メーカー平均燃費はかなり改善されるのでは?
と考えています。
そこで改善されたらまたターボのSTIが出ちゃったりしないかなぁ...と。
ハイブリッドになってもいいから水平対向エンジン×ターボなWRX STIをみたい...!!
という気持ちが僕的には強いです。
ありえないとは思いますがWRXにSTIが復活してほしい限りです。
4.最後に
ここまでこのとても長い文章を読んでくれた皆様、ありがとうございます。
プリウスにはじめて乗ってみての感想、クロストレックS:HEVについて、自分の妄想
などなどたくさん語ってきました。
僕は文章力がないのでところどころ分かりづらかったり変な文章になっているかもしれませんがどうかお許しを。
これらはあくまで僕の調べた情報や公開されているもの、個人的意見などを書き連ねたものです。
もし間違いなどがございましたらすみません。
また、皆様のご意見もお聞かせください。
僕の意見はあくまで僕の考えたことや願望を交えて生み出しただけのものですので
皆様の意見を否定するつもりはありません。
なんでも聞かせてください。
また、ディーラーでクロストレックS:HEVに試乗する機会があれば今回のことと照らし合わせて
記事を書こうと思います。
そろそろ冷えて路面凍結や積雪が増える時期だと思いますが、
皆様事故なく安心安全な毎日をお過ごしください。
それでは。
ミュートしたユーザーの投稿です。
投稿を表示非常に建設的な記事で大変面白く読ませていただきました。アウトバックとの融合、たしかにみてみたかったですね。
え、18歳とか嘘ですよね😱、
スバルの中の人ですよね。。。?笑
🙋エンジンかけたときの目覚めのメーターふりきりがなくなってしまうのではという心配が噂されてましたが、先生はどうおもわれますか
ミュートしたユーザーの投稿です。
投稿を表示🧔🏽本当に素晴らしい資料を提供してくれた親愛なる著者に深く感謝します。
この機会に、可能であれば、著者がここに公開したトランスミッションの写真についてお聞きしたいのですが、インターネット上で閲覧できるように、このトランスミッションの工場コードを教えていただけますか。
貴重なご助力に心より感謝申し上げます。
もう一度、できれば尊敬する作者さんにこの車に搭載されているエンジンについてお聞きしたいのですが?これがFB20であるかどうかは非常に疑わしい
私は初期のものを除くほぼすべてのスバルのエンジンに精通しており、この問題に関する非常に広範な文書を個人的に永久的に自由に使えるようにしています。したがって、スバルのFB20エンジンは外観が少し異なるはずであり、異なる特性
一方、おそらく写真は、まだ知られていない新しいバージョンの FB20 を示しています。
私がこのようなことを言ったのは、親愛なる著者が、理由は不明ですが、工場出荷時のコードで数字の 20 に続く文字について言及する必要がないと考えたからです。
それは理解に一定の困難を引き起こす
このような大きなコメントにより、尊敬する著者氏に何らのご迷惑やご迷惑をおかけしなかった事を心から祈りたいと思います。
🙇🏽♂️🧔🏽深い敬意を表して