朝倉蒸留所
福岡県の朝倉市の酒蔵だそうで北九州までしか行ったことがない私には土地勘がありません。
ブランデーを熟成したカスク樽で焼酎に風味づけ?と思って手に取ってみたところ色々ストーリーがあるようでした。
これは前置きが長いや…。
とりあえずなんかの会食のネタ帳代わりまとめました。
まず焼酎とは?
端的にいうと単式蒸留器で45度以下連続式で36度未満のアルコール度数のお酒である程度透明であることになります。
お酒作りには?
酒を作るには糖からアルコールへ分解する酵母が必要です。酵母菌は昔から広く存在を知られています。日本でも弥生時代には口嚙の酒なるものの記述があります。
おっさんよりは若い女の子のほうがいいと思ったのか巫女という制度が生まれます。(歴史の話なのでセクハラ、蔑視の抗議は受け付けません)ワインがメソポタミアで生まれますがアルコール度数の高い酒を作るには良質な糖が必要です。糖を作る手段に人類は中々出会えません。
ヨーロッパでは麦芽をイーストによって糖化させます。これがビールやウイスキーの素となります。
日本では米を麹菌によって糖化させます。日本酒の方がアルコール度数が高いのは、デンプンの比率もあるのかもしれませんがそれより糖化効率の高さというのもあるようです。
ここまでが基礎知識…。
長えわ。
竹鶴政孝がウイスキー作りを学んでくるより30年以上前の1900年ころアドレナリンを発見する高峰譲吉博士が麹の糖化過程でウイスキーを作る製法の特許を申請します。
効率の高さが良すぎたことで業界団体が反発するようにウイスキーの製法を定義します。
これにより存在が中途半端になった製法を朝倉蒸留所が譲り受けて作ったのがこのお酒との事。
樽熟成しますがリキュール類に定義されるのは酒税法上ある程度包括するのがリキュールだからという事らしいです。
正直、イーストと麹で飲み比べないとよく分かりません。アルコールとしてのピュア度があるからなのか、熟成の風味からなのか…。
確かに雑味は少ないかも。
今わざと磨きを1割台に抑えた日本酒なども出てきてチャレンジしているものも多いので色々あっても面白いよね。
雑味言うけどアミノ酸なんだから個性だよねという風潮がそれはそれでいい気がします。