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フリートーク

2025/03/27 06:38

カラー系のLEDは製造ロットなどが違うものを並べると色味が同じオレンジでも違います。これはほぼ光らせないとわかりません。ハレーションとコストの対比でよく考えたデザインと感心していたのが50系の前期型プリウスのヘッドライトでした。

会社に一台入ってきたのをずーっと見ていたら上司が「カッコいいと思った欲しくなった?」と声をかけてきたので「新しいの入ったんだと思っただけで…」と返しましたが、内心そんなシンプルな話じゃないけど長くなるからいいやという返しでした。正直デザイン秀逸さ度合いがよくよくわからないけど苦悩だけはわかるなという感覚でした。

50系プリウスのデザインは2案あって攻めた方が前期型だったそうです。ライト周りが尖ったデザインでしたが、燃費から楔形が運命付けられた「プリウスとは何なのか?」から考えるとデザインテーマの苦悩がよく見えます。
プリウスは初代から受け継がれた【環境によい(普遍的ではない)未来の車】というポジションにあります。30系の内装は未来感のあるデザインでそれを表現していました。
反普遍性は無数に方向性があり、定義として成り立っているようで成り立っていない。そこに多くの台数を作るという枷があるので組み立て工数は抑えたい。また、多く街中を走るからこそライトとウィンカーの光源は離したい。それらを悩んだ結果のライトのアッセンブリー。全体は異形ですが個々の面は比較的シンプルな面で構成されています。

デザインの方向性を決めるため30系を買った理由をユーザーに聞けば「地球環境のため」や「未来感」と答えますが本心は「燃料コストの節約」にカッコよく理由をつけたい人は多くいたはず。

現行の60系がクラウンの下のポジションにあるようなフロントマスクデザインなのはプリウスという車は当たり前にそこにあるものなのだよ。という再定義の意図が見えます。