幕末動乱の京都 下京区を歩く♪【その2】
幕末動乱の京都 下京区を歩く♪【その1】の続きです。
まいまい京都のツアーに参加してきました♪
【新選組】幕末研究者・木村先生と巡る、新選組の絶頂期
~内部抗争勃発!幻の屯所、涙の油小路事件、激闘の新選組史~
https://www.maimai-kyoto.jp/event/ky24b3130/
旅は続きます。
●近藤勇妾宅跡(休息所)
新選組局長が深雪太夫を囲っていた場所。
妹は「お孝(御幸太夫)で、近藤の妾となる。
お孝は「お勇」という近藤の娘を生んだ(鹿島淑男「近藤勇」)
近藤には山田音羽という娘(孫)もいたという(杉村悦郎「新選組永倉新八外伝」)。
御陵衛士の伊東甲子太郎が暗殺される前、近藤にお酒を飲まされたのはこの場所です。
今は胡蝶蘭のお店になっています。
●十番隊隊長(八番組頭)・原田左之助の寓居跡
妻は商家の娘・菅原まさ(原田まさ)。
慶応元年(1865)3月ごろ、祝言を上げてこの辺に住んだ(借家)。
大河ドラマ「新選組!」では原田左之助を俳優山本太郎が演じて人気となった。
●興正寺
1.禁門の変で敗走してきた金剛隊(一向宗の僧侶)の6人が逃げ込んだ。興正寺の門主が助け、6人は醍醐寺の三宝院に身を隠したが…。
2.新選組が不動堂村に屯所を移転する際、350両をねだり、200両を借りた。
3.紀州藩主・徳川茂承が宿泊した。近藤勇を呼び、紀州藩士・三浦休太郎の警備を依頼した。
●西本願寺
中興の祖は顕如で、その長男が教如(東本願寺)、その弟が准如(西本願寺)。
阿弥陀堂は宝暦10年(1760)に再建された建物で、阿弥陀如来像を安置している。
御影(ごえい)堂は寛永13年(1636)に建立され、親鸞聖人像を安置している。
禁門の変の時、長州藩の山田顕義や品川弥二郎が逃げ込み、広如が助けた。
「見真大師」とは、明治天皇が親鸞聖人に与えた諡号(しごう)である。
●本願寺のイチョウ「水吹き銀杏」
このイチョウは、低い位置から各方向に水平枝や斜め上枝が伸びており、特徴的な形状です。御影堂が寛永13年(1636)の建立であるところから、樹齢は約400年と推定されています。
この大銀杏が「水吹き銀杏」と呼ばれるようになったのは、1788(天明8)年に、京の都の大半を焼き尽くしたと言われる「天明の大火」が起きたときに、この大銀杏の葉から水が吹き出して、御影堂などの伽藍を火から守ったという言い伝えがあるからです。
一般的に、イチョウは耐火力の強い樹種ですが、このイチョウも天明八年(1788)や元治元年(1864)の大火の際に、火の粉を浴びながら生き抜いてきた木です。
●魚とひょうたん 西本願寺の埋め木
足元の床には、なんともカワイイ絵柄の「埋め木」が埋め込まれています。
古くて傷んだ床板を色んなかたちの板で修理してあります。
●新選組西本願寺屯所
慶応元年(1865)3月10日、壬生から移転された。
北集会所は200畳もある建物で、太鼓番屋(太鼓楼)も使用した。
八木邸母屋の東側に建てていた道場「文武館」を解体して運んだ。
同年の閏5月末頃、幕府典医・松本良順が屯所を訪れたところ、隊士の総数170~180名のうち3分の1が病人で、裸体で寝ていたという。
北集会所の建物は、現在、姫路の亀山本徳寺に移築されている。
●西本願寺の記録「諸日記」(慶応元年6月)に新選組の記述が…
土方歳三は「畳一枚に隊士1人が寝る手狭な環境と猛暑によって、誠に誠に我慢できない。病人が出て隊士の不満を制止できない。阿弥陀堂の一部(畳50枚分)を貸して欲しい」と願い出た。
西本願寺は、北集会所の未使用部分に畳を敷き、壁を取り外して風通りを良くした。
●西本願寺 太鼓楼
うちの父の実家は浄土真宗だそうですが、私はこの西本願寺を訪れたのは初めてのことでした。家紋から調べてみると、うちの先祖は岐阜県の養老あたりに住んでいて家紋は「丸に抱き茗荷」であることから、近江国より起こる宇多源氏佐々木氏流に代々仕えていたと推測されます。一族の一部は三重県の桑名市に移り住んで長島一向一揆などにも加わったようです。本願寺とのゆかりがあるかもです。
その3に続きます。
■木村武仁先生がTVに出演されます!
●かんさい情報ネットten. 「若一調査隊」
関西テレビ 6月12日(水)夕方4:45~(5:20頃)
●京都浪漫 悠久の物語「新撰組の実像」
KBS京都 7月7日(日)夜9:00 【再放送】7月21日(日)夜9:00
BS11 7月8日(月)夜8:00
撮影機材
キヤノンEOS R6 MarkⅡ
EF16-35mm F4L IS USM
マウントアダプター EF-EOS R
最後までご覧いただき有難うございました!
関連情報URL : http:// https://www.maimai-kyoto.jp/event/ky24b3130/