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保健室

2024/02/28 00:14

長年にわたり、毎シーズン様々なAWD車で雪道を走ってきましたが、積雪路での頼もしさを最も強烈に実感したのは、自分のインプレッサG4(5MT)でした。

それは北陸方面への移動中、Googleが近道として案内してくれた岐阜県北部の峠でのこと。

交通量がゼロに近い深夜に予想以上の豪雪に見舞われ、タイヤが3分の1ぐらい埋まるほどの積雪路を突破せざるを得ない状況に陥ります。

フロントバンパーや車体の裏側に雪の塊がガンガンぶつかる衝撃にビビる一方、4輪のタイヤはしっかり路面を掴んでいる感触が伝わることで、心が折れることなくアクセルを踏み続けられました。

まもなく先が通行止めになるとの情報が入り、さらに迂闊にも、ガソリン残量に余裕がない!

なるべく早くこのエリアから離脱したいが、もし立ち往生したら凍死の危機と直面する!

そんな恐怖に追い込まれながらも、人生最大級の集中力をもって運転と向き合い、それに応えてくれるインプレッサの走破性の高さが骨身に染みたのでありました。

「0次安全」思想がもたらす視界の良さも、悪天候下で強力な武器となります。

自分のインプレッサG4は、1.6i という2014年当時の最廉価グレードで、搭載するAWDシステムはビスカスLSD付きセンターデフのシンプルなメカながら、悪天候下での走りは実に頼もしい。

SUBARU車に乗っていると「悪天候による移動の制約が最小限で済む」ことをしばしば実感しますが、これこそが自動車という移動手段に求めたい本質的な性能だと思います。