その他

RN
2026/05/26 09:58

フォレスター vs 新型CX-5

先日新型CX-5を見に行ったので、フォレスターと比較してみました‼️ 今回展示されていたグレードは最上級グレードのL (4WDで4,306,500円)で、メーカーオプションのスポーツタン内装とサンルーフを装着していました。フォレスターは同じくガソリン車の最上級グレードのBlack Selection EX (4,301,000円)で比較します。


CX-5は、都会的で流麗だった先代に対し、新型ではボンネット先端が高くなったことで、フロントまわりの厚みが強調され、よりSUVらしい力強さが増したように感じました。また、ヘッドランプはかなりデジタル的で先進的なデザインになりました。シャープで未来感は強まった一方、従来のマツダ車にあった生き物のような有機的な表情はやや薄れたようにも感じます。ただ、それでも全体のシルエットや面構成にはCX-5らしさがしっかり残っており、一目で「CX-5だ」と分かるアイデンティティは継承されていました。一方のフォレスターは、王道的なSUVらしいフォルムで、アウトドア感の強さが特徴です。現行型ではフロントデザインがより整理され、従来型より洗練された印象になりました。CX-5のような都会派SUVとは方向性が異なりますが、視界の良さや安心感を重視した“スバルらしいSUV”としてのキャラクターは色濃く残っているように感じます。

先代CX-5は、全長4575mmと、ミドルSUVとしては比較的コンパクトなサイズ感でしたが、新型では一気に4690mmまで拡大され、今度は逆にミドルSUVとしてはやや大きめの部類に入るサイズになっています。ただ興味深いのは、単純に巨大化した印象を受けにくいことです。マツダでは“相対的拡大”と言い、従来型のシルエット比率を維持しようとしているそうです。一方のフォレスターは、全長4655mmとCX-5よりやや短めです。しかし、スクエアで厚みのあるフォルムのおかげか、実際にはフォレスターの方が大きく見える場面もありました。全幅はフォレスターが1830mm、CX-5が1860mmで、CX-5の方がややワイドです。一方で全高はフォレスターが1730mm、CX-5が1695mmとフォレスターの方が高めですが、実車で見ると数値ほど大きな差は感じませんでした。

CX-5は、リアまわりでも従来型の洗練されたデザインをしっかり受け継いでいるように感じました。一方で、新たに採用された“MAZDA”のレターエンブレムによって、これまでより少しデジタル的でモダンな雰囲気も加わっています。また、Cピラーが従来よりやや立ち気味になっているように感じました。これは従来の流麗さを保ちながらも、荷室の積載性や後席空間を意識した結果なのかもしれません。一方のフォレスターは、フロントと同様に王道的なSUVらしいフォルムが特徴です。特にフェンダーまわりは張り出して見える造形になっており、SUVらしい力強さを強調しています。CX-5が都会的で流麗な方向へ進化しているのに対し、フォレスターはよりタフでアウトドア感の強いキャラクターを維持しているように感じました。

CX-5は19インチアルミホイールにブリヂストンのアレンザというオンロードでの快適性を重視したタイヤを組み合わせていました。それに対して、フォレスターは18インチアルミホイールにファルケンのオールシーズンタイヤを組み合わせていて、この2台の方向性の違いを感じました。


CX-5は、やはりマツダらしく、色使いや素材の質感が非常に高いと感じました。実際に見ても、インパネやドアトリムの造形、加飾の使い方にはかなりこだわりが感じられ、上質感という面ではこのクラスでもかなり存在感がありますトップクラスであると思います。一方で、各種操作系を大型センターディスプレイへ集約したことで、インテリア全体はよりモダンで先進的な印象になりました。ただ、その反面、運転中の操作性という面では少し気になる部分もありました。これまでのマツダは、人間工学やドライバーの自然な操作感をかなり重視していた印象が強かっただけに、今回の方向性は少し意外にも感じます。

対するフォレスターは、CX-5ほど高級感を前面に出した内装ではなく、全体として質実剛健な印象です。素材感自体は悪くないものの、特にブラック以外のインテリアカラーでは、マツダほど色使いに統一感がなく、好みは分かれそうだと感じました。また、フォレスターもCX-5と同様に、多くの操作系を大型センターディスプレイへ集約しています。この点については同じく少し疑問を感じますが、その中でもエアコン温度調整やオーディオ音量など、走行中によく使う機能については物理スイッチを残している点は評価できると思いました。

こうして比較すると、CX-5は“見た瞬間の上質感やモダンさ”を重視したインテリア、フォレスターは“使いやすさや実用性を優先したインテリア”という違いがよく表れているように感じます。

前席に関しては少し感覚的な部分もありますが、CX-5、フォレスターのどちらも身体へのフィット感が高く、長時間乗っていても疲れにくそうな印象を受けました。

CX-5は、従来型では前述のようにボディサイズが比較的コンパクトだったこともあり、後席居住性は弱点のひとつとも言われていました。しかし新型では全長拡大やパッケージ見直しの効果もあってか、後席空間はかなり改善されているように感じました。実際に座った印象では、フォレスターと同じくらい広く感じました。また、前席と同様に高級感もあると感じました。一方のフォレスターは特にガラスエリアの広さや頭上空間の余裕で、CX-5を上回っていると思います。ただ、普段*インプレッサ スポーツに乗っている私からすると、正直どちらも広すぎるくらいに感じました。

CX-5は、新型で荷室奥行きが994mmまで拡大され、従来型よりもかなり余裕が増した印象です。実際に見ても、後席使用時でもしっかり積載スペースを確保しているように感じました。また、4:2:4分割可倒リアシートを採用しているのも大きなポイントです。これにより、後席に2人乗車した状態でも中央部分だけを倒してスキー板などの長尺物を積めるため、実用性はかなり高そうだと感じました。このあたりは、アウトドア用途も意識するフォレスターにもぜひ見習ってほしい部分です。
一方のフォレスターは、荷室奥行き自体は928mmとCX-5にやや及ばないものの、荷室形状が非常にスクエアで使いやすそうなのが特徴です。開口部も広く、高さ方向にも余裕があるため、実際の使い勝手ではかなり優秀だと感じました。さらに、カーゴサイドフックやユーティリティナットなど、細かな配慮や拡張性ではフォレスターの方が上回っている印象です。それだけに、リアシートが6:4分割可倒に留まっているのは少しもったいなく感じました。特にスバル レヴォーグでは4:2:4分割可倒を採用していることを考えると、技術的には十分可能なはずで、今後ぜひ採用してほしいポイントだと思います。

次にパワーユニットについて。CX-5は、2.5L NAエンジンにマイルドハイブリッドを組み合わせたパワートレインを採用している一方で、フォレスターは、1.8L直噴ターボを搭載しており、両車とも方向性が大きく異なります。最高出力はどちらも170PS台後半とほぼ同等ですが、最大トルクではフォレスターが300N・mと、CX-5の237N・mを大きく上回ります。しかもフォレスターは1600rpmというかなり低い回転域から最大トルクを発生するため、ターボらしく“低回転から余裕がある”フィーリングが特徴だと感じました。一方で燃費については、マイルドハイブリッドを採用するCX-5が4WD車で14.2km/Lと、フォレスターの1.8Lターボ(13.6km/L)をわずかに上回っています。
ただ、気になったのはパワーユニットのラインアップです。フォレスターには、2.5L自然吸気エンジンにストロングハイブリッドを組み合わせたS:HEVが設定されており、燃費性能を重視するユーザーにも対応しています。それに対してCX-5は、今回のラインアップから“燃費を大きく重視したグレード”が見当たらないのが少し気になりました。特に、従来型で高い支持を集めていた2.2Lクリーンディーゼルが廃止されたことで、フォレスターS:HEVのようなストロングハイブリッド車を検討しているユーザーから見ると、燃費面ではやや物足りなく感じる可能性もありそうです。しかもマツダは、独自のクリーンディーゼル戦略で個性を築いてきたメーカーでした。それだけに、今回のCX-5では、その“マツダらしさ”がやや薄れたようにも感じました。


今回、新型CX-5とフォレスターを比較してみて、同じミドルSUVでも、両車の考え方や目指す方向性の違いがかなり明確に表れていると感じました。
CX-5は、従来型よりSUVらしい力強さや実用性を高めながらも、全体としてはより万人受けする方向へ進化したように感じます。実際、後席や荷室などは従来型の弱点をしっかり改善しており、商品力自体はかなり向上している印象でした。一方で、デザインの“有機的な表情”や、ディーゼルを中心とした独自のパワートレイン戦略など、これまでの“マツダらしさ”がやや薄れたようにも感じます。だからこそ、新型CX-5が成功するかどうかは、この変化を既存のマツダファンがどう受け止めるかが大きなポイントになるのではないかと思いました。
一方のフォレスターは、視界性能や後席・荷室の使い勝手、悪路性能など、スバルらしい実用性をしっかり残しており、全体として非常によく出来たSUVだと改めて感じました。特に、スクエアで使いやすい荷室や細かなユーティリティ面での配慮は、アウトドア用途を重視するスバルらしい強みだと思います。また、後側方視界やエントリーグレードでもほぼ全ての安全装備を標準装備にするなどといった安全性へのこだわりはCX-5を大きく上回ると思います。ただ、細かな部分でCX-5を見習ってほしい部分もありました。特に4:2:4分割可倒リアシートの採用はかなり魅力的で、実際に家族でスキーへ行く機会が多い身としては、その便利さを強く実感しています。後席に2人乗ったまま長尺物を積める自由度は非常に実用的で、スキーが趣味の私としては、フォレスターでも採用してほしい装備だと感じました。

今回比較したことで、CX-5は“変化”によって新しい方向へ進もうとしているSUV、フォレスターは“スバルらしさ”を維持しながら進化しているSUVという印象を受けました。どちらも魅力的ですが、その違いが非常に興味深い比較だったと思います。

コメントする
4 件の返信 (新着順)
OUTBACK-TF
2026/05/26 20:43

 いつもながらの丁寧且つ分かりやすい比較分析、お見事です。
 スバル車に傾きつつあるコメントはあるものの、他社のよさもしっかりと伝えてあるコメントに好感が持てます。そもそも、スバル車とガチで比較できる車は殆どないと思っています。それ程、癖があるのが、スバルです。ですので、そもそも比較する事自体が難しい。その様な現状の中で、似たような車種同士の比較における互いの良さを伝えて頂いている事にこの投稿の価値を感じます。
 マツダはなんやかんや言っても、価格の割には内装の高級感は半端ない。この点、スバリストの方々との目の付け所が違う。これがマツダの強みでしょう(人馬一体の操舵性と運転している際の面白みも・・・)。私は、個人的には欧州車を意識したマツダの内装は好みです。
 これからもこの企画、楽しみにしています。有難うございました。
 


RN
2026/05/26 20:55

コメントありがとうございます😊
確かにスバルは他のメーカーとはこだわる部分が異なっていると強く感じていて、私はそこを気に入っています。また、マツダも内装の高級感や人馬一体などのこだわりがあると思っています。実は私もスバルの次に好きな自動車メーカーはマツダになります。
確かに比較する事自体が難しいかもしれませんが、違う特徴があるからこそ、比較することでお互いの良さが見えてくると考えています。なので、私としてはあまり似ていないクルマ同士で比較することが面白いと感じています‼️

EMI バッジ画像
2026/05/26 14:33

新型はディーゼルがなくなったのが
残念ですが、コスパ良すぎですよね✨
先週発売当日に
見に行って来たのですが、
購入予定はないのに
シートに座った一番のお客さんに
なってしまいました😆
初期不良でナンバーがつくのが
遅れているそうで、
こちらは30日から
試乗ができるそうです✨
(もちろん行きます)
SLのツーリングの価格設定は
CX-5を意識してるのかなあ
なんて思っちゃいます。
紙カタログが廃止になって
残念すぎます😢
マツダさん、
とっても丁寧な
対応してくださいました😊


RN
2026/05/26 14:44

コメントありがとうございます😊
発売当日に見に行けて羨ましいです‼
確かに車両システムの不具合のせいでナンバーがつくのが遅れているという話を伺いました。いきなり試乗できないのは残念ですが、CX-60のときのような初期不良が起きないように慎重になっているのかもしれませんね。
確かに新型フォレスターのツーリングの価格設定はCX-5のGグレードと重なりますね‼
新旧CX-5が並んでいる写真は珍しいですね‼

ふらっとフォー
2026/05/26 12:25

ディーゼルが軒並み廃止、近いうちにトヨタのHEV技術を積んだエンジンが載るとの噂ですね、そうすると今のグレードは繋ぎなのでしょうか?? また、試乗車の展開が遅いようで、週末みたところでは関西には配備無しでしたね😲


RN
2026/05/26 12:38

コメントありがとうございます😊
私も色々調べてみましたが、来年にTHSⅡではなくて独自開発のハイブリッドが追加されるそうです。マツダの開発陣はフォレスターS:HEVの燃費を上回りたいと言っているそうです(笑) https://forzastyle.com/articles/-/78627

ちなみに、試乗車の配備は車両システムの不具合のせいで遅れているそうですよ

kamaken
2026/05/26 11:42

詳細の比較レポート、感銘を受けました!!
とても魅力的な2台、あとは運転してみて決めるしか無さそうですね…😅


RN
2026/05/26 11:53

コメントありがとうございます😊
ここまで褒めてくださり、とても嬉しいです‼
2台ともメーカーのこだわりが詰まっているクルマなので、いい悪いではなく試乗して、自分に合う方を選ぶのが良いと思います