カスタマイズ部

SINANO470
2026/06/08 12:41

除電の量には適正がある―材質と量から考察する適正施工数

一連のシリーズとして投稿する。
〇最大の帯電体への対応―スバル技報を基に、ルーフトリム除電を試す
https://community.subaru.jp/announcements/jrqywvlrcjltsrhx

〇現状の仮説を整理する-ルーフ除電がもたらす効果とは
https://community.subaru.jp/announcements/2vriys4kssgsrrqh

〇ルーフ除電後の燃費傾向
https://community.subaru.jp/announcements/x2o6y1lngu0rreixx

〇XVによるHEVルーフトリム除電テスト―オルタネーターへのアルミテープ追加による比較検証
https://community.subaru.jp/announcements/ahqr6otlxqz5c5dn

〇ルーフトリム除電からの派生実験:ボンネットインシュレーターへのアプローチ
https://community.subaru.jp/announcements/yjfu8euw2er87exm

第一回及び五回に示したように、GTE型XVとLA160S型ムーブカスタムをテスト車両として、スバル技報の記事を参考に、ルーフトリムとボンネットインシュレーターの除電をテストしている。
週末に興味深い実験結果が得られたので、それを報告しつつ、施工の適性数について検討したいと思う。

1.現在の状況
≪GTE型XV≫
ルーフトリムの除電を行うため、リアクターテープを作成し、以下の場所に施工した。
ABCDピラーカバーとルーフトリムの間に挿入。
EyeSightユニットカバーとルームランプの間に挿入
ボンネットインシュレーターの除電として、左右2か所ずつとセンター部前側のボンネットにリアクターテープを張り付けてアルミテープでボンネットインシュレーターとリアクターテープを接続。

XVのルーフトリム除電箇所


XVのボンネットインシュレーター除電箇所



≪ムーブカスタム≫
ルーフトリムの除電を行うため、リアクターテープを作成し、以下の場所に施工した。
ABDピラーカバーとルーフトリムの間に挿入。
*CDピラーが近いため、Dピラーの方にのみ挿入した。
ミラー基部とルームランプの間に挿入。
ボンネットインシュレーターの除電として、左右1か所ずつボンネットにリアクターテープを張り付けてアルミテープでボンネットインシュレーターとリアクターテープを接続。


ムーブカスタムのルーフトリム除電箇所(一部)


ムーブカスタムのボンネットインシュレーターの除電箇所(追加施工後)



2.ムーブカスタムに対する追加施工
ボンネットインシュレーター左右にリアクターテープをつけていたが、前後方向にもつけたほうがいいのではないかと考え、同様の工法で取り付けた。
結論から言えば、妻が同乗していたとはいえ、助手席の妻がわかるレベルで動きが重く、加速が鈍くなった。そのことから、速攻で撤去した。

撤去したリアクターテープ施工箇所


撤去後は今まで通りの加速感が戻り、燃費もよくなった。
AI(Claude)による考察では、以下の論理によって、過剰除電になっているのではないかと予想される。
――――――――――――――――――――
過剰な除電:
車体表面が過度にマイナス側に振れる
→今度は逆方向の電場が形成される
→空気との相互作用が変化
→境界層が不安定化・抵抗増加
――――――――――――――――――――
これは車体表面だけを言っているが、エンジンルーム内は多くの静電気発生要因があり、リアクターテープによるマイナス電荷の付与のし過ぎが悪影響をもたらした可能性がある。

3.適正量の考察
XVとムーブカスタムでは、以下のような違いがある。
〇ルーフトリム長→XVは長いが、ムーブカスタムは短い。
〇ボンネット長とボンネットインシュレーターのサイズ→XVはボンネットが長くインシュレーターも大きい。ムーブカスタムはボンネットが短くインシュレーターも小さい。
〇ボンネットの材質→XVはアルミボンネットだが、ムーブカスタムは鉄。
〇HEVとICE→XVはハイブリッド(HEV)だが、ムーブカスタムは純ガソリン(ICE)。


このことから以下の考察ができる。
ルーフトリム長→ムーブカスタムではCピラー分を省いた分で適正
ボンネット長とボンネットインシュレーターのサイズ→ムーブカスタムは2か所で適正

特性
アルミボンネット(XV)
鉄ボンネット(ムーブカスタム)
導電性
高い(抵抗率2.8×10-6Ω・cm)
やや低い(抵抗率10×10-6Ω・cm)
帯電しやすさ
しにくい(導体として電荷が逃げやすい)
比較的帯電しやすい
静電誘導
インシュレーターの帯電を受けやすい
同様だが導電性が低い分やや鈍い
質量
軽い
重い



アルミボンネット(XV):
導電性が高い

インシュレーターの帯電が
アルミボンネットに静電誘導されやすい

ボンネット外表面の帯電が起きやすい

除電の必要量が多い→5箇所が適正

鉄ボンネット(ムーブカスタム):
導電性がアルミより低い

静電誘導がやや鈍い

ボンネット外表面への帯電伝播が少ない

除電の必要量が少ない→2箇所で適正

XV:アルミ(導電性高)+大面積
→帯電量大・除電必要量大→5箇所適正

ムーブカスタム:鉄(導電性低)+小面積
→帯電量小・除電必要量小→2箇所適正

ただし、XVに対する増量をテストしたわけではない。
現状インシュレーターに対してはXVでは5か所でいい感じのフィーリングを得られているが、数の増減を後日テストする必要があるだろう。これは今後の検証課題である。
現状の5か所はフィーリング上では適正と考えられるが、満タン法による燃費を測定できていない。
ムーブカスタムの結果から言えそうなのは、何事もやりすぎは良くないということである。

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