カスタマイズ部

SINANO470
2026/06/05 22:16

ルーフトリム除電からの派生実験:ボンネットインシュレーターへのアプローチ

〇最大の帯電体への対応―スバル技報を基に、ルーフトリム除電を試す
https://community.subaru.jp/announcements/jrqywvlrcjltsrhx

〇現状の仮説を整理する-ルーフ除電がもたらす効果とは
https://community.subaru.jp/announcements/2vriys4kssgsrrqh

〇ルーフ除電後の燃費傾向
https://community.subaru.jp/announcements/x2o6y1lngu0rreixx

〇XVによるHEVルーフトリム除電テスト―オルタネーターへのアルミテープ追加による比較検証
https://community.subaru.jp/announcements/ahqr6otlxqz5c5dn

これらの記事で述べた、ルーフトリムの除電という実験と考察をしてきた。
簡単に言えば、スバル技報のトレイルシーカーの記事から、ルーフトリムを除電することで、ルーフの空力改善ができると考え、それをリアクターテープによって間接的に再現してテストしたら、空力だけでは説明のできない加速感や乗り心地の向上、燃費の向上が得られた、というものである。

これに対して、私は車にはもう一つルーフトリムに類する部品があることに気が付いた。
それがボンネットインシュレーターである。
すなわち、ボンネットに張り付けられている防音・遮熱材である。
これもルーフトリムと同じような素材(グラスファイバー・ガラスウール・ポリウレタン・樹脂など)からなり、ルーフトリムと同じくプラスに帯電しているものと考えた。

そこで、次なる実験としてボンネットインシュレーターの除電を試みた。
具体的には以下のような配置で施工した。
インシュレーターへの貼り付けは、熱源が近くにあるため接着剤が弱まることを予想していったん避け、ボンネットにリアクターテープを張り付けて、インシュレーターに接触させる。
これだけだと振動で離れてしまい、導通が切れてしまう可能性があるため、インシュレーターとリアクターテープをアルミテープでつないで導通を確保する。
具体的な施工図は以下の通り。

簡単な施工図
ムーブカスタムへの取り付け例 助手席側
ムーブカスタムへの取り付け例 運転席側
GTE型XVへの取り付け例 全景
GTE型XVへの取り付け例 拡大

まずは通勤で使用しているムーブカスタムでテストした。
1週間の燃費記録を行ったが、途中台風の接近による雨などもあったため、ルーフトリム除電の時よりも条件が安定していないことを先に断っておく。
まず取り付けてすぐの感想としては、明らかにルーフトリム除電のみの時より加速感やパワー感が上であること。具体的には、ロックアップがより早くなった。今までは2000回転超えてちょっとモタモタしてからロックアップしてたのが、1500くらいでスッとロックアップして回転数が落ちる。また、低負荷時のエンジン回転数もやや下がっているようだ。
ただし、雨の時はこの効果が激減し、燃費も下がってしまう。おそらく、湿気や結露があり、除電がうまく機能しなくなっているためと考えられる。
燃費結果は以下の通り。

ムーブカスタムによる通勤燃費。往路は下り基調で、復路は登り基調。片道約8km。



今回のテストでは、条件が一定していないので、明確な燃費向上の継続性は確認できない。
しかし、確実なフィーリングが加速感やパワー感が向上し、ロックアップが早くなったことである。
継続的な燃費計測も必要であるが、効果そのものは体感できるので、ボンネットインシュレーターはルーフトリムと同じく帯電体となっていると推定する。
原理はルーフトリムほどはっきりはしない。
静電気の発生元であるエンジンやオルタネーター、バッテリーが近くにある。また、ボンネットなのでエンジンルームやボンネット上の気流に影響している可能性もある。
ボンネットそのものはフレームと導通しているので、さらに車体のグランドが安定した可能性はあるだろう。
理論は要検討である。
今はまず、効果があったことを報告したい。


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