レイバック S:HEVは、スバル初のストロングハイブリッドワゴンとして登場しましたが、スバルのラインアップの中でどのような立ち位置にあるのでしょうか。今回は、パワーユニットや価格帯が近いフォレスター S:HEV、昨年までスバルのフラッグシップだったレガシィ アウトバック、そしてBEVながらスバル伝統のワゴン型クロスオーバーで、補助金を活用すればレイバック S:HEVと同程度の価格で購入できるトレイルシーカーと比較することで、レイバック S:HEVの立ち位置を考えていきます。
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
![]() |
|
レイバック S:HEVは、スタイリッシュで上質なデザインが特徴です。ワゴンらしい伸びやかなシルエットと都会的な雰囲気が魅力ですが、4台の中ではSUVらしい力強さはやや控えめな印象を受けました。
フォレスター S:HEVは、王道SUVらしい力強さと実用性を感じさせるデザインです。スクエアなフォルムや無塗装樹脂を効果的に取り入れることで、アウトドアシーンにも似合うタフなイメージに仕上がっています。
レガシィ アウトバックは、レイバックと同じワゴン型クロスオーバーですが、一回り大きなボディと専用デザインによって、フラッグシップらしい上質さとSUVらしい力強さを高いレベルで両立しています。レイバックよりも存在感があり、ロングツーリングにもよく似合うデザインだと感じました。
トレイルシーカーは、BEVならではの先進的なデザインとSUVとしての力強さを兼ね備えています。一部市場では「e-Outback」の名称で販売されており、アウトバックの後継的な役割も担うモデルになっていますが、落ち着きや上品さという点では、やや物足りなさを感じました。
|
|
|
|
|
|
レイバック S:HEV |
フォレスター |
アウトバック |
トレイルシーカー |
|
全長 (mm) |
4735 |
4655 |
4845 |
4845 |
全幅 (mm) |
1820 |
1835 |
1875 |
1860 |
全高 (mm) |
1550 |
1730 |
1675 |
1675 |
ホイールベース (mm) |
2675 |
2670 |
2745 |
2850 |
|
|
|
|
|
|
レイバック S:HEVは、4台の中でも非常に上質なインテリアに仕上げられています。特にタン内装は、かつてのレガシィ アウトバック Limitedを思わせる華やかさがあり、ワゴンらしい落ち着きと高級感を兼ね備えています。ただ、本革シート装着車でも、フォレスター・アウトバック・トレイルシーカーに設定されているシートベンチレーションが用意されていない点は惜しいところです。また、全体の雰囲気は非常に上質ではあるものの、アウトバックにはあと一歩及ばないようにも感じました。
フォレスター S:HEVは、4台の中では樹脂パーツが比較的多く使われていますが、質感は高く、各所には本革のようなシボ加工も施されています。華やかさよりも実用性を重視しながら、上質感もしっかり両立している点はスバルらしい仕上がりだと感じました。
トレイルシーカーは、スバル車としては異色のインテリアです。トップマウントメーターや横向きの大型センターディスプレイなど、共同開発車らしくトヨタ車に近い雰囲気となっています。一方で、センターコンソールやドアトリムの質感はレイバック S:HEVやアウトバックほどの高級感はなく、アウトバックの後継として見るとやや物足りなさも感じました。
レガシィ アウトバックは、4台の中で最も上質なインテリアだと感じます。ナッパレザーや各部の加飾、ドアトリムからセンターコンソールまで統一感のある仕立てによって、まさにスバルのフラッグシップにふさわしい空間を実現しています。派手さではなく落ち着きのある高級感を追求したデザインは、長距離ドライブでもゆったりと過ごせそうな安心感があり、今見ても完成度の高さを感じさせるインテリアでした。
|
|
|
|
|
![]() こちらの画像は兄弟車のbZ4Xツーリングになります |
フロントシートのホールド性が最も高いと感じたのはレイバック S:HEVです。普段乗っているレヴォーグと比べると若干マイルドな印象ではあるものの、スポーツワゴン譲りのしっかりとしたサポート性は健在で、ワインディングからロングドライブまで安心して運転できそうなシートに仕上がっていました。
次に印象的だったのは、意外にもトレイルシーカーです。特にAWD仕様ではシステム最高出力380PSという高い動力性能を備えることもあり、それに見合ったホールド性を確保したシートになっているのではないかと感じました。
続いてレガシィ アウトバック、フォレスター S:HEVという印象です。この2車種は体を適度に支えながらリラックスして座れる絶妙なバランスが取られており、長距離移動を重視したグランドツアラーらしい快適性を感じました。
|
|
![]() |
|
|
![]() こちらの画像も兄弟車のbZ4Xツーリングになります |
後席は4車種とも十分すぎるほど広く、ファミリーユースや長距離移動でも不満を感じることはなさそうです。
その中で最もコンパクトに感じたのはレイバック S:HEVでした。ただ、足元や頭上のスペースが特別狭いわけではなく、実用上は十分な広さを確保しています。一方で、S:HEVではバッテリー保護のためクロストレック S:HEVベースのリアシートを採用したことで、ターボ仕様にあった後席リクライニング機構が廃止されました。広さそのものよりも、この点を惜しいと感じる人は少なくないかもしれません。
フォレスター S:HEVとレガシィ アウトバックは、足元空間はほぼ同等のゆとりがありますが、頭上空間はフォレスターが最も余裕がありました。特にフォレスターはSUVらしい高いルーフのおかげで開放感があり、体格の大きな人でも圧迫感を感じにくい印象です。
トレイルシーカーは、頭上空間こそフォレスターにわずかに及ばないものの、足元空間は4台の中で最も広く感じました。一方で、床下に駆動用バッテリーを搭載するBEVならではのパッケージングによりフロアが高く、足を前へ投げ出すような着座姿勢になります。このあたりは、BEVならではの特徴がよく表れていると感じました。
|
|
|
|
|
![]() こちらの画像も兄弟車のbZ4Xツーリングになります |
荷室の奥行きは、トレイルシーカーとレガシィ アウトバックが最も長く、ワゴンらしい積載性を備えています。レイバック S:HEVもこの2台に迫る広さを確保しており、日常使いからレジャーまで十分な積載性能を備えています。一方、ワゴンではなくSUVであるフォレスターは、この3台と比べると奥行きは明らかに短くなっています。
一方で、荷室高は順位が逆転します。最も高いのはフォレスターで、大きな荷物も積み込みやすい余裕があります。続いてトレイルシーカー、レガシィ アウトバックと続き、レイバック S:HEVは4台の中で最も低くなっています。もともと4台で最も全高が低いことに加え、モデル途中でストロングハイブリッドを追加した影響もあり、床面がやや高くなったことが理由と考えられます。
総合すると、荷室の奥行きではトレイルシーカーとアウトバック、荷室高ではフォレスターが優勢です。一方、レイバック S:HEVは荷室高こそ控えめですが、奥行きはワゴンらしく十分確保されており、日常使いで不満を感じる場面は少ないと感じました。
レイバック S:HEV |
フォレスター |
アウトバック |
トレイルシーカー |
|
荷室長 (mm) |
1054 |
928 |
1086 |
1094 |
荷室フロア幅 (ホイールハウス間) (mm) |
1073 |
1100 |
1100 |
1007 |
荷室開口部最大幅 (mm) |
1120 |
1250 |
1149 |
1074 |
荷室高 (mm) |
738 |
887 |
810 |
854 |
荷室容量 (L) |
429 |
484 |
561 |
633 |
今回4車種を比較してみて、それぞれのキャラクターが非常に明確であることが分かりました。レイバック S:HEVはスタイリッシュな都市型クロスオーバー、フォレスター S:HEVは悪路性能や実用性を重視した王道SUV、レガシィ アウトバックは上質さとアウトドア性能を高次元で両立したオールラウンダー、そしてトレイルシーカーは電動化時代を見据えた新世代クロスオーバーという印象です。
レイバック S:HEVは、フォレスターやトレイルシーカーよりも、ワゴンらしい伸びやかなスタイルや上質なインテリアなど、アウトバックに近いキャラクターを感じました。一方で、後席や荷室の使い勝手、内装の質感などを総合すると、アウトバックが築いてきたフラッグシップとしての完成度にはあと一歩及ばず、レイバック S:HEVはアウトバックの完全な後継というより、その魅力を受け継ぎながら新たなポジションを築いたモデルだと感じました。
一方、トレイルシーカーは「e-Outback」として見ると、内外装の上質感という点でやや物足りなさも感じました。しかし、補助金を活用すればレイバック S:HEVやフォレスター S:HEVに近い価格帯となり、BEVならではの、パッケージング面では大きな魅力を備えています。降雪地帯へ行く機会がそれほど多くなく、自宅などで充電環境を確保できるのであれば、有力な選択肢になると感じました。
総合すると、レイバック S:HEVを検討する際のライバルは、価格やキャラクターが近いフォレスター S:HEVだけではなく、トレイルシーカーも十分に競合し得る存在であり、スバルのクロスオーバーラインアップは、それぞれ異なる個性を持ちながらユーザーのニーズに応える、非常に魅力的な構成になっていると感じました。





ミュートしたユーザーの投稿です。
投稿を表示こんにちは! レイバックS:HEVはタン内装やXMODE、ステアリングヒーターなど惹かれる装備は沢山ありますが、それでもそれでも、やっぱりボンネットに空いたインテークが好きなのよ〜😂
ミュートしたユーザーの投稿です。
投稿を表示こんにちは。
同じ場所に居たかもですね。
それぞれの比較も詳しく
書かれた考察、読ませて頂きました。
似て異なるターゲットに向け
メーカーもマーケティングしながら
苦心しているのでしょうね。
BT5乗りとして、同じナッパ
レザーシートのレイバックS:HEVを
みて、上質な雰囲気は良いと感じ
一方で室内空間がもう少し欲しい
と言う印象を受けました。
このボンネット形状でフォレスター、
アウトバックのボンネット内側に
あるインタークーラーに
空気の流れを入れるダクトを
つけて、CB18ターボも載せて
も良いのでは…とも思ったり
してました。フロントまわり
良かったですよね。
人がいて写真撮りづらかった
ですよね😅
おつかれさまでした。